厚生労働省が実施する「国民生活基礎調査」というものがあります。 これは、日本の世帯を対象に、健康状態・生活習慣・介護・所得などを幅広く調べる統計調査です。 国民の暮らしや健康の実態を把握し、医療や福祉政策の基礎資料として活用されています。
その統計の中には、健康状態について「自覚症状」を尋ねた項目があり、 その結果をグラフにしたものが下の図です。
2022年の調査では、男女ともに第1位が「腰痛」という結果でした。 そして第2位は「肩こり」。 それほどに腰痛と肩こりは訴えとして非常に多く、 まさに「国民的症状」ともいえる存在です。
そこで今回は、腰痛について、特にヘルニアや脊柱管狭窄症など特定の疾患が無いタイプの腰痛にフォーカスし、 最新の研究を通してお話してみたいと思います。
また別の機会には、腰痛館へ実際に来られている方の様子をご紹介しながら、 腰痛の原因は腰以外にもあることをお伝えできればと思っています。

🌿 腰痛は「ひとつの原因」ではない
〜研究から見えてきた“本当の腰痛”〜
(Cholewicki et al., 2019)
腰痛の研究は世界中で進んでいますが、
実は専門家の間でも
「腰痛は何が原因なのか?」
という問いに、ひとつの答えはありません。
近年の研究では、腰痛は
- 姿勢
- 動作のクセ
- 筋肉の働き
- 睡眠
- 疲労やストレス
- 生活習慣
など、さまざまな要因が重なって起こると考えられています。
つまり、
👉 腰痛は“腰だけの問題”ではないのです。

🦴 動き方のクセも関係する
例えば、
- 股関節が硬い→腰が代わりに動き過ぎてしまう
- 体幹がうまく働かない→腰が不安定になりやすい
- 同じ姿勢が続く→特定の筋肉や関節に負担が集中してしまう
こうした状態では、
腰に負担が集中しやすくなります。
ただし、
「姿勢が悪いから必ず腰痛になる」
という単純な話でもありません。
同じ姿勢でも、
痛くなる人とならない人がいます。
🌱 大切なのは「全体を見ること」
腰痛改善には、
✔ 身体の動き
✔ 筋肉のバランス
✔ 日常生活
✔ 睡眠や疲労管理
などを含めて、
体全体をみていくことが大切です。
腰痛は複雑だからこそ、
“全体を整えること”が改善のヒントになることも少なくありません。
🌼 なかなか楽にならない腰痛でお悩みの方へ
医療機関で検査を受けても「特に異常はありません」と言われた。
いろいろ試してみたけれど、なかなか楽にならない。
そのようなお悩みを抱えている方も少なくありません。
腰痛館では、 姿勢・関節の動き・体の動き方を細かく評価し、 腰に負担をかけている原因を徹底的に探しながら共に改善を目指していきます。
そのうえで、整体施術でできる限りのサポートをさせていただきます。
どうぞ遠慮なくご相談ください。
📚 参考文献
●Cholewicki J, Breen A, Popovich JM Jr, et al. (2019). Can Biomechanics Research Lead to More Effective Treatment of Low Back Pain? A Point–Counterpoint Debate. J Orthop Sports Phys Ther, 49(6), 425–436.
● 厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査の概況」(2022)

